CHRISTIAN DADA 2011-2012 A/W @ ラフォーレミュージアム原宿│微かな光を想いに込めた、ブランド初の本格ランウェイ・ショー!


TOKYO COLLECTION 2011-2012 A/W

11年4月11日(月)19時30分、「CHRISTIAN DADA(クリスチャン ダダ)」による2011-2012年秋冬コレクションが、『ラフォーレミュージアム原宿』(東京・原宿)にて発表された。

 震災の影響で、3月16日(水)に予定していたショーを延期して迎えた、3シーズン目となる今季のテーマは、 “GLEAM(微かな光)”と名付けられ、ウィメンズ(16ルック)とメンズ(8ルック)合わせて計24ルックを発表した。

“GLEAM(微かな光)”について、「混乱している世界情勢に対して、かすかな光にもなればという想いと、戦国時代や幕末のような混乱の時代を生き抜いてきた時代の人達から格好をインスパイアされて設定しました。」と震災前から決まっていたテーマだった事を明かした。その中でも、「特に、侍や志士達の服装の影響を受けた。」と電話取材に対して述べている。
ショーでは、ヘアーメイク業界だけでなくファッション業界からも注目されている光崎 邦生による「武将の兜のようなイメージをした」力強いヘッドピーズや、鹿野 巧真によるスタイリング等、期待される若手の競演がなされた。

そして、震災を受けた上でショーを行った事に対し、「『自分に何が出来るか?』と考えた時に、自分のブランドは被災者の人達に光にならないかもしれませんが、『日本のファッションがこれだけ元気なんだよ!』という事を世界に証明したかった。」と囲み取材で語ったように、ファッションの力を示したかった事を理由に挙げた。

RUNWAY

ブランドにとって初のウィメンズでは、鎧のディテールを表現したような袖や首元のインパクトのある立体感を重厚感のあるゴブラン織り等で表し、ボディコンシャスなルックが多くを占めた。その他、随所にワイドパンツやレースで表情の変化を出し、自我を持つ強い女性像が描き出された。
また、これまでも発表してきたメンズウェアでは、「自分のDIYのモノや自分で作る感覚」で、得意とする鋲・ダメージといった退廃的な要素を盛り込み、ウィメンズのシルエットでの表現とは異なり、「返り血や切り傷をイメージした。」という吹き付けや、スパイラルのような袖のディテールはホツレさせた上で縫い合わせる等、ディテール部分にテーマを反映した。


DETAIL



CHRISTIAN DADA 2011-2012 AUTUMN/WINTER COLLECTION


日程2011年4月11日(月)
時間19時30分〜
会場ラフォーレミュージアム原宿
コンセプトアドレッセンス性を持ったプロダクトアウト。単に服を『着る』という事というだけの概念にとらわれず、 各個人のアイデンティティを1つのツールとして表現。
テーマGLEAM(微かな光)
デザイン&ディレクション森川 マサノリ(MASANORI MORIKAWA)
演出家斉藤 隆城(TAKASHIRO SAITO)/KUROKO INC.
スタイリスト鹿野 巧真(TAKUMA KANO)
ヘアー光崎 邦生(KUNIO KOHZAKI)
メイクINA
キャスティングBOBBIE/HYPE
問い合わせSian PR/林
TEL:03-6662-5525
MAIL:hayashi@sian-creative.com
URL:http://www.sian-creative.com

IMPRESSION

先シーズン発表した、FAKEでのCHRISTIAN DADA、EMPERART、TARZANKICKによるゲリラファッションショー(過去記事参照)と対比すると、メンズに関しては、「今まで作ってきたものに、コンセプトをサブテーマに付けて形で、同じテーマにしました。」と囲み取材で述べていたように、鋲やダメージ加工といった得意とする手法を用いた“継承”が見受けられる反面、ウィメンズでは構築的なボディーコンシャスなアプローチは、メンズ以上に力(挑戦)を注いだ印象を受けました。

また、ヘッドピーズやINA氏のボディーメイク、スタイリング面やステージ・ライティングにおいても、ブランドの世界観とテーマの反映が細部までに行き渡り、ランウェイ・ショー向きの一体感のある発表でした。

そして、「自分のDIYのモノや自分で作る感覚」と語る服においても、同じリアル・ターゲット層と競合する他のブランドとは異なる表現、良い意味で“今の東京コレクションにはないブランド”(ロンドンのような東京らしくない空気感)を受けただけに、ブランドとしての高いポテンシャル(可能性・伸び代)を垣間みえ、今後のステップアップにも期待が出来るコレクションでした。

写真、文:スナオシタカヒサ
Photo,Text by Takahisa Sunaoshi